僕は異常に相手のことを気にしてしまう性格だ。

相手は自分のことそんなに気にしてないのかもしれないけれど、

僕にはそんなに気にする必要はないなんて出来ないんだ。



僕が子供の頃、僕はそんなに誰かと話たりするのが得意ではなかった。

きっとたくさん損をしているのかもしれないけれど、

僕には出来なかったんだ。

この仕事を通して、いろんな人と接する機会が増え、少しずつ話せるようになった。

僕のことに関して良いと思う人はそういないかもしれない。

周りの人が「甘い」とか「勉強が足りない」とか言うけれど、

確かにそうなのかもしれない。

だけど、スポーツは本来いろんな人に平等であるべきで、楽しさが大切なんだと思うんだ。

出来なかったことが出来るようになる喜び、誰かと感動を分かち合える場所、

それがスポーツだと思うんだ。

だから、僕は自分がされて嫌だったというか、もっとこうしたかったのにってのがあるから、

せめて、教え子たちにはそう思って欲しくなくて・・・。

何か今の日本のスポーツは勝ち負けばかりが取り上げられていて、本来の姿がないように思う。

競技の勝ち負けにこだわることは良いことかもしれない。

だが、本来のスポーツが好きだと言う、根本的なところは忘れてはいけない。

誰かに勝てたから楽しい、強くなったから楽しい、

それは嘘の楽しさじゃないかな。

本当の楽しさって、純粋に水泳が好きだとか、サッカーが好きだとかっていう気持ちじゃないかな。

何かを理由に、「楽しい」って言っているのは、言い訳だと思う。



僕は子供たちといろんな景色を見ることが出来れば、

それで本望です。